国土社から刊行されている、11人の作家による「怪談図書館」シリーズの第8弾。
熊谷先生の作品は、「月夜の影ふみ」。
仕事で帰りが遅くなったパパを、バス停まで迎えにいくわたし。
いっしょにいるのは、ママとおねえちゃん。
パパもいっしょになって、四人で手をつなげば、足もとには、いつだって月明かりでできた影ぼうしが。
けれども、おねえちゃんはトラックにはねられて、今はもういません。
悲しみにくれるパパとママ、そして、わたし。
そんなある夜、玄関のドアの向こうで、フッと人の気配が・・・。
ちょっぴりこわくて悲しい、短編ミステリー。