イラスト/Mei(めい)
熊谷千世子先生は、第4回椋鳩十記念伊那谷童話大賞や第6回盲導犬サーブ記念文学賞を受賞された、信州を代表する児童文学作家です。
長年にわたる教師生活を経験されてきた先生の、子どもたちへの視線には、女性ならではの深い愛情と慈しみが満ちており、主人公をはじめとするひとりひとりのキャラクターの成長が、みずみずしく丁寧に描かれたその作風は、大人から子どもまで、幅広い読者から支持を得ています。
また、奇をてらわない落ち着いた文章と作品作りのための正確な取材が、物語り全体を引きしめ、ストーリーにリアリティをあたえています。
人間疎外がさけばれている今日、先生の訴えられている人道主義や反差別主義は、わたしたちの進むべき道しるべとして、大きな役割を担っています。
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大切な人を亡くした人々が織りなす、奇跡の出会いの物語。
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熊谷千世子
1957年生まれ。
1998年「おにぎりの詩」で第4回椋鳩十記念伊那谷童話大賞。
2002年「月夜の晩のいびつ鬼」でとうげの旗作品賞。
2003年「しあわせのしっぽ」で第6回盲導犬サーブ記念文学賞大賞。
2017年「風の神送れよ」でとうげの旗児童文学賞。
つくしんぼ同人。
信州児童文学会会員。
日本児童文学者協会会員。
日本児童文芸家協会会員。
「つくしんぼの会」は、熊谷先生が所属する、長野県を中心にした作家の同人です。
元信州児童文学会会長の宮下和男先生が顧問を務めておられます。
同人誌「つくしんぼ」を随時発行し、ハイクオリティな作品を、発表し続けています。
第八集には、ブラジルからやってきた日本語がわからない少年フレッドと、「ヨワシ」とあだ名されている気弱な少年、剛との心の交流を見事に描いた、熊谷先生の「またねのチャオ」を掲載。
「クルーの空」とも共通する、言葉や民族の壁を乗り越え、手を取りあうことの重要性をうたった、すばらしい人間賛歌の物語です。